両眼立体視とは
両眼立体視とは、左右の眼にごく僅かに異なる画像を見せられると、その人が立体感を感じることをいいます。 最近では、映画や家庭用テレビで3D対応のものが流行っていますが、それはこの両眼立体視を製品に応用したものです。
見せる画像が基本的には同じなのですが、浮き上がらせたい(または、へこませたい)部分は左右のいずれかにずれています。 このずれが原因で立体感が生じます。では、両眼立体視の原理についてお話しましょう。
両眼立体視の原理
左右の眼に別々の画像を見せます。しかし、浮き上がらせたい部分は左右のいずれかにずれています。 各色によって左右の図でずれが生じているのがわかると思います。このとき、左右のずれ具合によって視野角が異なるのです。
図の視野角Aは視野角Bよりも小さいために、あたかも遠くにあるかのように見えます。 実際には、一枚の同じ紙の上にかかれているのにもかかわらず、感じられる奥行きは異なるのです。 これが両眼立体視の原理です。
まとめると、両眼立体視の原理は、わずかに左右のずれが生じている画像を左右の眼に見せたときに、ずれ具合によって視野角がことなるために、あたかも奥(または、手前)にあるかのように感じられるということです。
両眼立体視は日常のこと
両眼立体視というのは何も特別なことではありません。 私たちは、普段から物を立体に見ていますよね。そのことを脳科学の言葉で表現したにすぎません。
しかし、両眼立体視が生じている脳部位などは研究されているところであり、その仕組みが完全に解き明かされたわけではないのです。
これから両眼立体視の研究が進むにつれて、さまざまなことが解明・発明されていくでしょう。
もしかすると、片目の視力を失った人でも立体的に物を見る技術が出来るかもしれません。
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